
2011.11.26 ipod touch
久しぶりの東北。「被災地」となるともう半年ぶりではなかろうか。
もうそれだけの月日があれよあれよと言う間に流れ過ぎていたのだ。
あるNPOが定期的に行っている被災地ボランティアツアーに、縁があって参加することになった。
仕事終わりの金曜その深夜に東京を出、翌朝現地着、1日ボランティア活動を行ってその日の夜東京へ帰るという、かなり強行軍のボランティアツアーだった。
バスはまず仙台市若林区・荒浜海岸付近に立ち寄った。
もうかれこれ8ヶ月以上経過しているのに、津波に爪後は消えていなかった。
半倒壊した建物はそのまま形を残し、残った家の土台が数多く地面から露出している。
広いエリアに延びていた松林は、ほぼ原形をとどめることなく、個々のマツは四方八方横に倒されていた。
海岸と仙台東部有料道路に挟まれた土地に建つ多く家を遠目に眺める限り、復興に向けて進んでいるとも思えないような有様だった。
どこかで重機が動き、壊れかけの建物を解体したりしているのだけど、道は崩れ、時に隕石落下のような穴ひびが入り、住居にして住んでいる人影は見られない。
この写真のエリア一面誰一人として住んでいる人がいるようには思えないほど、辺りはそっと静まり返っていた。
そのエリアを中心に農地回復のための作業をサポートするのが今回のボランティアのミッションだった。
土を掘り返すとヘドロやごみが混ざっていてそれを取り除く。40名が30m横一直線に並んで掘り返しながら進んで約7m。
ほんのわずかなサポートだったけれど、何かの役には立てたのだろう、そう思うしかない。
まだ人手も必要、復興のための知恵も労力も金も必要。離れていても僕らができることはまだまだあるだろうという実感を手に帰ってきた。