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種子島一周記余談 我が道主人
- 2011/05/22(Sun) -
P5070299.jpg
2011.5.7 μ1030

旅の魅力の一つに、地元の方達とのふれあいというのがある。
街中やお店で、人と接する度に優しさや温かみを感じられ、僕はその恩恵に感謝しつつ行く先々で出会いを楽しみにしている。当然選んで泊る宿でもそうした出来事を期待してしまう。

種子島到着日と一週後の2泊分をとある民宿にてお世話になった。
到着時に玄関を開けて出迎えてくれたのは元気あり余った2匹の犬達。主人も誰もいない。
途方に暮れて玄関を開け放しているうちに犬達は家から脱走し、どこかへ散歩に出かけてしまった。
連れ戻しを諦めて買い物を済ませて戻ると、短パン一丁の丸焦げ金髪の50過ぎのご主人と脱走していた犬達戻ってきていて、僕らを出迎えてくれた。
普段の反応からして「遠いところ良くお越しくださって、大変でしょ。カヤック?そりゃすごい、気をつけて」
など言った言葉がまず聞かれると想像するに難くないが、ここではまるで反応がない。
僕らが飼い犬の脱走に加担した事を知ってなのか、あまり歓迎されていないようなそぶりで、か細い声でぼそぼそと民宿内での生活案内をしてくれたのだった。
「なんだかへんてこな宿を予約してしまった」と仲間内で目配せしつつ一泊だけだからと目をつぶりカヤックへと出かけたのだった。

一週間後、旅は順調に進み予定より早く一周して西之表に戻ってきたため、怖いもの見たさでまた同じところへ投宿。
まだ脱走犬の恨みがあるのか、ぼそぼそと「どうぞ」と言うのみで、あまり歓迎もしてくれない様子。
何度か姿を見せた民宿の奥さんは短い時間車を無料で貸してくれたり、コーヒーをご馳走してくれたりと、まぁ一般的な愛想のいい主人とは対照的な綾戸智恵に似た元気な女将であった。

最終日しばらくぶりに晴れ間がのぞき、部屋の前のテラス越しに外の景色を眺めながら朝食でもと思っていたら、ご主人がその広いテラス、僕らの目前ににテーブルとイスを並べ始めた。
「おっ、僕らのために用意してくれるのか」と期待し、か細い声で「どうぞ」と言われるのをほのかに期待していたのだが、ご主人はコーヒー片手に座りこんでしまった。
我がもの顔でわがまま放題の客商売に辟易しているのかもしれない。

そんなとこだったけどまた行ってしまいたくなるような、何とも奇妙な旅宿。
再訪しても「どうぞ」と言うぐらいなのだろう。またその声を聞きにふと訪れてしまいたくなりそうな魅惑に満ちた宿だった。
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