スポンサーサイト
- --/--/--(--) -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
ラストシーン
- 2012/05/04(Fri) -

2012.5.4 Ipod touch

五島列島最南の福江島に着き、さらに一日足を伸ばして昨夕富江という町に着いた。
港のある公園でキャンプした今朝、この先まだ漕いで周る仲間を陸から見送った。

1人バス停へと向かう。昨夜町中の商店は閉まっていたため飛び込みで頼んだらビールを格安で売ってくれた居酒屋を過ぎ、和式ボットン便所で所用を済ませようやくバス停へ着いた。
まだバスが来るまでには30分ほど時間があった。
補助車を引いた聞き慣れない方言で話すおばあちゃんと並んでバスを待つ。会話なく二人で待つ画はどこかで見たような気がした。そうだ、姿、生き物、性別、天気も違えど、まるでトトロの世界に紛れたかのような、そんな沈黙の心地いい時間が30分続いた。
気づけば猫バスもどきが時間通りにやって来た。
あとから乗り込むトトロばあちゃんに手を貸すことを忘れ、先に重たい荷物を置いて席を確保し、難儀するおばあちゃんに気づいて慌てて手助けする。

やがてバスは病院に着いた。
おばあちゃんは立ち上がり降りようと席を立ち上がったが、ズボンが半分ズレてお尻が半分見えてしまった。
さっと隣の席にいた人達が笑いながらズボンを引き上げ、そのままおばあちゃんを外に連れ出していった。
窓の外ではおばあちゃんのズボンをまだ引き上げながら取り囲む人達のにこやかな笑顔で溢れていた。
乗車時僕にはどこかよく思われたいと思う気持が働いていたけど、そこには助けることでよく思われたいとか、損得勘定のない優しさがあった。
自分の恥、彼らの優しい笑いすべてひっくるめて、感情線に触れるふいの出来事だった。

この一週間、ここでは終始こころ穏やかに過ごしていた。
取り囲む島の空気感が波立つこころに静けさをもたらしてくれていたに違いない。
その島をあとにする時が来てしまった。

また来る、ここには。それは間違いない。
関連記事
スポンサーサイト
この記事のURL | シーカヤック | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<それぞれの休日 | メイン | 隔たりの集落>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://yasufreeman.blog53.fc2.com/tb.php/220-63240603
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。