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悪魔の岬
- 2013/08/30(Fri) -
RIMG0299.jpg
2013.8.27 RicohPX
DAY12 Dangsa-ri Usuyeong 35km

お金がほぼ底を尽きていた。日本円にして1500円弱。この先まだ10日以上この国で過ごすのに韓国のウォンがない。沿岸部は都市部から離れていてATMを見かけることもないし、まmしては銀行もない。カヤックだとこういう時不便だ。
MOKPOという最南端にほぼ近い地図上ではもっとも町らしい場所の近くの島(対岸20km)にいて、ここに寄るか、素通りすべきかで悩んだ。寄るためには一日を費やすことになるし、船の往来も多そうだった。
毎日海洋警察に電話をしているのだけど、この日はたまたま大阪で日本語を学びました、という人が対応してくれた。彼曰く、「この先MOKPOを逃すとATMがあるとは思いませんね。寄ってくれたらいろいろ案内してあげますよ」
先に行くことに決めた。どうにかなるだろう。
韓国ではほぼどんな場所でもカードが使えるという(沿岸部の田舎のさらに末端では使えない)
島に渡ってしまうと通貨ですら流通しているのかわからない。(よくものをもらうから買い物する必要がない)

結局は寄り道が面倒だったのだ。
目標地へと一気に向かう。
風もほとんどなく穏やかで、初めは追い潮に乗っていた。やはり途中から上がってくる潮に向かって進むことになり、速度が急激に落ちた。

あの岬を回れば今日のゴールSido Bridgeが見えるというところで、漕いでも漕いでも岬が近づかないのだった。目の錯覚なのか横に水平移動(流されている)か、流れに追い返されているのか。GPSでは時速3km。わずかだけど進んでいはいるはずだった。
1時間たっても姿形大きさが変わらない悪魔の岬だった。
大きな橋が見えてゴール地点を決める時が来た。橋の手前には町があるはずだった。
引き返すのは億劫なため、入り江の奥へ恐る恐る進む。大きい客船が停泊しているような場所だったけど、町というより村、集落に近い場所だった。
一日一便の客船用ターミナルがあり、引き出し可能なATMがあった。お金の心配はとりあえずこれでなくなった。
小さな集落は嫌いではないのだ。
うろうろしてご飯食べて物珍しがられてといった具合で居心地悪くはない。
だが、ご飯を食べていると突然黄色いポロシャツを着たやつらがガラガラと戸を開け「この辺で日本人みませんでしたか?」と食堂の人たちに大声で聞いたのだった。恥ずかしくてうつむいて無視したかったけど、手を挙げてしまった。
上陸してから電話はしたけど、海上警察はだれもいなかった。それが数時間も経ってしかもご飯中に大声で聞いて回っているとは思いもよらなかった。
聞かれることはもう分かっている。名前、年齢、職業、目的地、明日の出航時間、泊まっている場所。
お店の人たちもびっくりしているじゃないか。
地域によって対応が違うが、このエリアにきて過保護かつ厄介になりつつあった。
というのも夜10時、また別の警察がホテルの部屋まで押し掛けてきたのだ。
海上ではどんな写真を撮っているのだとか、目的はなんなのだ?とか、あとは毎回聞かれることは一緒である。
明らかに上の連中から行って来いと言われて来ている彼らがかわいそうだった。
横柄でもないし、対応も丁寧で悪い気はしないのだけど、毎度のことすぎて面倒くさくなってきた。

疲れもたまっていてテントは止めてホテルでゆっくり過ごしたかった。
泊まった宿は見るからにラブホで、受付も小窓でラブホ風。受付のおばちゃんもラブホ風。駐車場もラブホ風、だけど部屋は普通の作りで海が見渡せて気持ちいいところだった。
おばちゃんが、5000ウォンを会計後財布から強引に引き抜き、最上階の一番いい部屋に僕を押し込んでくれたようだった。
ありがたき親切。

そして総合距離もやっと400kmを越えた。

DSC07000.jpg

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