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要するにめんどくさい手続き
- 2014/08/18(Mon) -
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2014.8.12 iphone5 Pusan

カヤックで日本に入国するのであれば、24時間前までに海上保安庁に電話するという連絡義務があった。「さっき対馬に着いたところですが、明日高速船で釜山に行き、翌日カヤックで戻ってきます」という訳の分からぬ申し出にも関わらず、冷静に「では書類を提出してもらわないといけませんね」とのことだった。以前と違い面食らう。
続いて日本の税関にも電話をいれる。「厳原にお越しのようですから一度高速船に乗って戻る前にお立ちより下さい」とのことだった。僕が何をしに対馬に来ていてあわよくば何をしようとしているのかがばれてる。昨日の釜山発の高速船には僕以外全員が韓国人だった。しかもカヤックをごろごろ引っ張っていただけにマークされていてもおかしくはない。
「では入管の方も呼んでおきますから」
韓国に戻る高速船の出発まで多少時間があった。ここへきてやんわりお断り、なんてことがふと頭をよぎる。

対馬の税関、入国管理局ともに厳原にあり、上と下の二つに分かれた対馬の下の方さらに南の方に位置している。僕が対馬着でターゲットにしているのは当然最短かつ安全な場所であり、上対馬の北端近辺となる。もし韓国から厳原までカヤックで目指すとなると無上陸で丸3日はかかるだろう。そのため税関も入管さんもわざわざ僕がターゲットとしている港か浜まで特別に出向してくれることになるのだった。
「検疫さんには連絡した?」と聞かれる。以前に入国したらその場でエタノールで消毒して下さい、と連絡をもらっていた。
だから検疫はパスしたものだと思っていた。
この検疫が大変だった。対応する人が1人しかいない上に、突然カヤックでなんて話がきたもんだから多少いらつきパニくらせてしまった。
というとでシーカヤックで国をまたいで入国するためには、保安庁に連絡し場合によっては計画書や入港手続きを提出し、税関に通知し、入国管理所に船員届けや臨時特別入港入国届けみたいなものを作成してもらい、、、と要するにめんどくさいのだ。

一方韓国サイドでは。
これまたもっと面倒くさい事態が待っていた。
16:30 カンさんと釜山港で待ち合わせ、そのまま出入国管理局へ。30分ほど時間はかかったけど、入国後すぐ出国のスタンプを押してもらった。晴れてどこの国にも存在しない身となる。
税関へ。前回とは異なる場所に行き、出航場所として選んだ松島(Song-do)ビーチでの手続きのためにこの写真の場所へ。手続きはスムーズかに思えたが、ここからが劇的だった。
別の税関デスクに最後行かなければならなかった。まさかまさかと思いカンさんに付いていくとあの厳しいおっちゃんのデスクへと向かうのだった。
カンさんはカヤックは手荷物でそのまま持ってくれば大丈夫、と昨日電話言っていた。そしてまさかのおっちゃんは、前回の時と同じように僕らに「No」という答えを突きつけたのだった。
いい分は前回と変わらずらしい。カヤックを持ち込んで入国する以上、申請し必要な検査や審査を受けなければならないとのこと。すぐ目の前一時間前に入国してきたのだから、必要なら今カヤックの検査してくれというわけにもいかないらしい。
カンさんは聞いていない、おっちゃんはこないだもこいつの連れにそう言ったんだの一点ばりでまるで突破口がみえないまま、1時間半。ついにはカンさんも言葉少なくなってしまった。諦めるしかないのか。韓国語を話せないだけに目で訴え、粘って認めてくれるまで動かないぞという姿勢を見せることぐらいしか僕にできることはなかった。
18時を回り、署内に人がどんどんいなくなっていく。数人の味方かどうか分からない人たちが厳しいおっちゃんに何とかしてやれ、みたいなことを言ってくれるが頑としてききいれてくれなかった。
返す言葉がなくても動かず粘り、おっちゃんは一言「あいつに聞いてくれ」みたいなことで指をさした。
18時半、その指差された上司だか担当だか分からない人が、カヤックが検査台を通った証拠を探し、その時間に必要な検査をしたということを時間をさかのぼり特別に処理してくれたのだった。
奇跡は起きたと喜んでもいられなかった。
再びこの事務所に戻り、残りの手続きを行う。当初の松島ビーチという場所から出航はできなくなっていた。国外に出ることができる場所は釜山港かヨットハーバーに限られているとのことだった。
対馬までの直線距離はさらに遠くなる。そしてこのヨットハーバーを使用するための許可が必要なのだった。
釜山市が管理するこのヨットハーバーに電話するカンさん。すでに責任者は帰っているようで、電話の相手は自分には許可する権利がないと言っているようだった。
それでもかけ直すから待っていてくれということで、待つこと30分、40分。もう祈るしかない。
明日カヤックで出発することへの不安など考える余裕もなく、ただ「Yes」と言ってくれるのを待つしかなかった。

あとで食事した時に聞いて分かったことだけど、カンさんの諦めず交渉し続けるという押しの強さは韓国人だからということではないらしい。無償のボランティアではなくビジネスとして契約していたからこそ、粘りに粘ってくれたらしい。
約1時間後、電話の交渉の末ヨットハーバーの出航許可も下りた。ヨットハーバーは税関では別の管轄だということで、タクシーで急ぎその管轄の税関へと向かった。
どこでもそうだけど、根底には前例がない、1人で海に出る、自分が許可したことで事故でも起きたら責任を負わされる、という考えがあるようだった。渡れるかどうかはやってみないことには分からない。僕だって前例がないことに対する怖さや事故が起きた時、会社や家族が謝ったり対応したりしている姿を想像すると申し訳ない気持ちになるし、そんな可能性があるならやるべきではないとも思う。素人ながら天気をみれば明日8/13しか渡れる日はなさそうだった。一日待つと昼過ぎの早い時間から風は強まり、海は荒れだす。であればここでなんとか今晩中にすべての許可を得るしかないのだ。
22時、ようやく最後の手続きを終えたがまだ泊まるところが決まっていなかった。
海雲台ビーチという観光地の近くだったため、カンさんが何とか寝床を見つけてくれた。ユースホテルなのに1万円。ヨットハーバーを下見し、カンさんと韓国最後のクイックディナーを取り、ホテルの部屋に戻ったのが23時半だった。
カヤックを組み立てることもできず、明日5時に出発。もうめちゃくちゃな強行だった。こちらの都合でいうならば、韓国の方が安全を思うあまりどんどん安全ではない方向に事が進んでいるようだった。
大急ぎで荷物を振り分け、チェックしベッドに横になった。
いよいよだ。明日への興奮というより、今日の出来事にあまりにドキドキさせられ気持ちはうねりのように浮き沈みを繰り返したために寝付けそうになかった。

~カヤック等でサポート船なしに日本-韓国間を渡航する稀有な人へ参考情報~
必要な手続きや連絡は以下の通り
<日本側>
●海上保安部警備救難課 比田勝 ものしくは厳原局へ
①事前の計画通知 ②24時間前までに口頭連絡 ③必要書類のFAXもしくは提出 ④船員リスト提出 ⑤出航後の定時連絡
●厳原税関支署
①事前の入港場所・時間連絡 ②税関申告書の受け取りと事前記入、入国時の提出 ③遅れるようなら時間連絡
●福岡入国管理局対馬出張所
①事前の計画通知 ②指定の船員リスト ③所の方で作成してくれる特別入港許可所の書き込みと提出 ③遅れるようなら時間連絡
●検疫
①指定の船員リスト ②船内で病気したかどうか問われるYes Noアンケートのような用紙を受け取り入国時の提出に備える ③当日の入国時間と場所を伝えて打ち合わせ

<韓国側>
●入国管理局 Immigration(パスポートに判を押す)
通常は税関の許可が下りないとスタンプは押してもらえないとのこと。(たぶん)
①特別出国申請 釜山港のオフィスで行けば所定の用紙がもらえます。記入してその場で提出。
●税関 Costoms
日本の税関では動力のない船は手荷物扱いになりますが、韓国の税関ではいかなるものも船舶扱いとなり、国内に持ち込んで使ったりする場合には審査だか検査が必要。カヤックは船検証がないため、船と認定するための書類がなく、韓国側はこの辺があまり理解できないようです。船=どこかに登録している=車検証=もってこいみたいな考え。
①入国時に申告書にカヤックと記入して提出 ②引き渡すかのかどうか日数が必要なのかは不明 ③釜山港の税関でカヤックを持ち出すための手続き ④出航地付近の税関で再度申請手続き。許可証がないとどこかで止められたりしたときに一発OUTです。罰金罰則あり。
※日本とちがい税関と出入国は完全に分離しています。
●釜山市ヨットハーバーの使用連絡
ヨットハーバー側には許可ないし拒否したりする権利はないとのこと。僕があまりにも急いで出国するため、あせっていて安全上不安ということで、返事を渋っていたとのことでした。よって前もって連絡し日時を伝えておけばたぶんOK。地元のカヤッカーも出入りしているとのこと。
●海洋警察
①事前の計画通知 ②海上で取りあえる電話番号の通知 ③出航場所と日時の通知 ④定時連絡
言わずもがな。事前と当日の様子を逐一伝えないとならない。携帯でもなんでもいつでも連絡をとれる手段を確保しつたえておく。今回は携帯の他衛星携帯電話を使用、その番号も知らせておいた。出航場所には海洋警察官が付き添い、海上でも遠く後方で見張ってついてきます。保安艇がいても2時間おきに指定された場所に電話連絡が必要。

その他
海上では韓国のSK社の携帯電波が韓国側から40km沖合まで圏内、SK後は韓国OLLEH社の電波が対馬10KM付近までアンテナ1本。我AU社の電波は弱く対馬から20km付近まで近づいてから安定通話圏内。 2014年8月現在。
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コメント
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確かに簡単な手続きではないですね、、。
2014/08/18 18:43  | URL | Hiro #-[ 編集] |  ▲ top

-Re: hiroさん-
Hiroさん ようやく最難関突破出来ました。面倒事も今思えばいい思い出です。
2014/08/22 18:37  | URL | いが #-[ 編集] |  ▲ top


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