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心優しきじーさまと
- 2010/10/23(Sat) -
P6150196.jpg
2010.6.15 μ1030

スマトラのとある小さな町からさらに数キロ離れた集落でのこと。
店前で座って一休みしていると、僕の方へと一直線にじーさまが向かってきた(写真の一番右の人)。
挨拶もなしに「おい、お前らの国の人間はこのスマトラを3年にも亘って占領していたんだぞ。知っているのか?」そのじーさまはそう言って、手をいきなり僕の首へ突きつけた。
僕は瞬時に固まってしまった。そして「すいませんでした」と言うしかなかった。
逃げるタイミングを失いそのじーさまとしばしご歓談ということになった。にこりともしない怒ったような顔で話をするから、頃合いを見計らってすぐにでも逃げ出したかった。
襲われるかもしれない、、、と怯えながらも、そのじーさまの話に分かったようなふりをしてあいずちを打つしかなかった。

しばらくしてからじーさまはタバコの火を僕の服へと当てるようなそぶりを見せた。
げっ、根性焼きか?おどしか?と思い反射的に後ずさりしようと身を引くと、「動くな」と言ったのだろう。そう威勢のいい声を張り上げる。ピタリと僕は固まってしまった。
次の瞬間そのじーさまは僕が来ていた服のほつれをたばこの火でそっと焼き切ったのだった。

そして「おいっ、お前うちに泊っていけ」と言う。まだこの日は走り始めたばかりで先へ進まなければならなかったこともあり、申し出は泣く泣く断った。
そんな威厳あって威圧的に堂々としつつも人に優しいじーさまを僕はたちまち好きになってしまった。
「サヤ、スカッ、ババッ」と小学一年生しか使わないような教科書的なインドネシア語で「おじさんが好きです」というまさに幼稚としか思えない言い回しで直接的に伝えると、そのときだけじーさまはにっこりとほほ笑んでくれた。

伝えたい表現が使えないというのも困るものだが、それでも気持ちは伝わったのだろう。
それでいいのだと思う。



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コメント
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歴史は変えられないので、
旅をしているといいことばかりではないですが、
こういう話を聞くと、やっぱる旅はいいですね。
2010/10/23 13:19  | URL | Fu-min #-[ 編集] |  ▲ top

--
あ、やっぱるになっちゃった。
「やっぱり」の間違いです^^;
2010/10/23 13:21  | URL | Fu-min #-[ 編集] |  ▲ top

-Re: タイトルなし-
re:一度書き込んだコメントも変えられんよ~
さんきゅー
2010/10/24 16:30  | URL | やっし- #-[ 編集] |  ▲ top


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