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天然水垂れ流しの宿
- 2010/11/19(Fri) -
P6260542.jpg
2010.6.26 μ1030

スマトラ島中央にハラウ渓谷という、あまり知られていない美しい集落があった。
泊まる宿がありそうな次の街までの距離が200km越えていたため、とても走りきれる気力もなく、この日は寄り道してでもどこか適度な距離を走ったところに宿はないかと不安に思いながら走っていたところ、偶然見つけ出した場所だった。
街というよりは集落である。渓谷美に優れているためにマニアックな観光客が訪れるらしく、いくつかの小規模な宿があった。

集落の入場ゲートでは何人かの若者達がたむろし、その中の一人が僕に声をかけてきた。
「いい宿あるからついてきな」
うーむ。またしても風貌からしてあやしげ。一方的な誘いにはどうしても警戒してしまう。
けれど逃げる口実も逃げ道も一本道のためになく、彼を信じてバイクの後ろを着いていくことにした。
両脇の高い山に囲まれた渓谷の深みへへと進んでいく。見上げれば滝のしぶきが頭上高く降り注いでくる。

滝の真下に誘いをかけてきた彼、イクバルはバイクを止めて「ここだ」と言う。
右手には優に100mの高さはあろうかという滝、左手には漁師小屋のような小さなコテージ。
「50000ルピア(500円)でいいよ」という。

中は質素な作りだったが、部屋からはライステラスを遠くまで見渡すことができる最高の眺め、ロケーション。
さらにいつも宿では悩まされ続けた水回り、トイレにシャワーは、滝から直接水が引かれているため常に垂れ流し状態で清潔極まりない。お湯など出ないが、偶然インドネシアで最高の宿に泊まることができた。
ただし照明すら、はたまた電気などなく、灯りはランプの宿。

夜、イクバルは奥さんを連れ、食事を携え僕のコテージへと顔出しに来た。
子供達を家に置いて夫婦ですぐ隣にある自分達の立てたコテージに泊まるのだという。
こうして2軒しかまだ建てられていない彼のコテージは僕と彼らとで満室となった。
彼は近くの大きめのホテル(とはいえ小規模だが)から独立し、自分も宿泊したいと思える宿を作ったのだった。

この静かなコテージで、物静かなオーナー達とポツリポツリと会話を交わしながら夜は更けていった。
今にして思えば一泊だけしかできなかったのが残念でならない。
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